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●ＩＮＴＲＯＤＵＣＴＩＯＮ 関東暴力団組織・都城組の組長・都城薫（高松英郎）には二人の息子がいた。兄・勇地（竹内力）は組の若頭に、弟・恵地（山口祥行）は堅気の道を選んだ。ある日、恵地が経営するレストランで組長が女ヒットマンに襲撃された。組長は助かるが、恵地の身重の妻・恭子（花島みか）が流れ弾に当たり、命を落とした。 勇地は、仕掛けた伏田組（組長・飯島大介）に戦争だと意気込むが、都城は手打ちで片づけてしまう。都城組の縄張に大学を誘致する大プロジェクトが進行中で、波風を立たせたくなかったからだ。 実は都城の方でも勇地を扱いかねていた。堅気になる前から弟の方に期待をかけていたのだ。伏田組への屈服に猛反発する勇地は、それでも一人で伏田組に戦争を吹っかけようとし、諍いを起こしてしまう。 だが、それは関西の志木島組（組長・志賀勝）と組む伏田組の描いた絵図通りの展開だった。伏田組は、武闘派・勇地を暴走させて組内部に反乱を起こさせ、都城組自滅を目論んでいたのだ。 そんな矢先、組長が伏田組の凶弾に倒れた。その事件を機に、それまで堅気だった恵地が組への復帰を決意。組長代行に名乗りを上げると、暴走する兄・勇地を破門にし、伏田組に内通する組内の裏切り者を探し始める。ようやく幹部の東海林（山口仁）が内通者だと判明。 恵地は伏田組を倒すべく遂に戦争を仕掛けるが、実は裏切り者がもう一人いた――それは勇地であった。早くから弱体化した都城組に見切りをつけていた彼は、裏で志木島組長と手を組み、都城組と伏田組の間に戦争を起こし共倒れさせ、関東ヤクザ界制覇を企んでいたのだ。 自らの欲望を果たす為、弟・恵地を刺し殺した勇地は、その後、志木島組長をも裏切り、関西連合会と手を組むことを宣言する。だがその時、勇地の片腕だった加賀見（菅田俊）が勇地に銃口を向けていた。 親と子、兄と弟の確執を軸に、殺るか殺られるか、騙すか騙されるかの頭脳戦と、組織同士の抗争をサスペンスタッチで描く異色アウトロー活劇。三つ巴の確執と抗争を大胆かつ丁寧に描くのは、『ＢＬＯＯＤ・狼血』の新鋭・鈴木浩介監督。主演の竹内力（『バトルロワイアルⅡ・鎮魂歌』『ミナミの帝王』）は、全てを敵に回し、制覇しようとする主人公を他に類を見ない迫力で熱演。共演は、弟役に『黒の天使』の山口祥行、クールな若頭補佐役に菅田俊（『キル・ビル』『ニンゲン合格』）。関西組織の組長役に志賀勝（『借王』）、そして都城組長役にベテラン・高松英郎が扮し、ドラマに厚みを持たせている。 ★99年度日本映画プロフェッショナル大賞・特別賞＝竹内力 |
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| ●ＣＡＳＴ 竹内力 山口祥行 菅田俊 松山鷹志 飯島大介 久富惟晴 山口仁 土平ドンペイ 緋田康人 大沢逸美（特別出演） 志賀勝 高松英郎 [ ビデオ ] |
●ＳＴＡＦＦ 製 作：土川勉／武内健 プロデューサー：小野克己／半沢浩 ラインプロデューサー：伊藤直克 脚 本：齊藤猛 監 督：鈴木浩介 撮 影：金谷宏二 照 明：中須岳士 録 音：西岡正巳 美術・スペシャルエフェクト：藤原慎二 編 集：大永昌弘 音楽プロデューサー：笠松こうじ 音 楽：石井祐子 スタントコーディネーター：辻井啓伺 スクリプター：柳沼由加里 スチール：石原宏一 助監督：荒川栄二 製作担当：武石宏登 芸文担当：植木実 俳優デスク：窪田昭子 企画協力：ＲＩＫＩプロジェクト 製 作：大映株式会社 製作協力：フィルム・シティ 販 売：徳間ジャパンコミュニケーションズ |
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